まずは“お鼻の色について”でしゅ。
ゴールデンの場合、産まれ落ちて胎盤の袋から出てきた時はまだ色が茶色(ピンクのコもいる)でしゅが、空気に触れて2分もしないうちに黒くなりまちゅ。
それから生後1.5歳から2歳くらいまではみんなお鼻は黒いでちゅ。
つまり2歳過ぎからが運命の分かれ道となりまちゅ。
ピンクの粒々が一つ二つと出現し、遂には黒い粒を数えた方が早い!?というふうに進行しまちゅ。早いコは3歳位でピンクが完成しましゅ。
スライドをご覧くだしゃい。
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〈ムーニー♂8歳〉
悔しいほどに真っ黒!!
全国のピンクっ鼻犬の恨みをかっている |
〈キャサリン♀6歳半〉
ピンクっ鼻の典型 |
右はキャサリン♀6歳半私の母、左はムーニー♂8歳私の伯父のお鼻の写真でしゅ。
お分かりの通りキャサリンはお鼻がすっかり赤くなっていましゅが、ムーニーは那智の黒飴ように真っ黒でしゅ。
一般に歳をとると赤っ鼻になるとか、ウインターノーズ(冬場、日照不足で鼻がピンクになる)とか言われましゅが、私どもの研究によると、ある驚くべき共通性があることがわかりまちた。
それは「お鼻の色は遺伝によるところが大きく、(1)鼻の色(2)アイライン(3)リップ(♂の場合は(4)“たまたま”も)の色の濃さはセットである」ということでしゅ。
どうでしゅ!皆さん驚かれまちたか? キャサリンは出産を2回経験していますので、その度にボディーラインがゆるみ、鼻も赤っ鼻になっていきました。
出産によるホルモンバランスに所以するところもあると思いましゅが、黒鼻ムー二ーとは「遺伝」という決定的な差が最初からあったのです! 次のスライドお願いしましゅ。
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〈ムーニー♂8歳〉 |
〈キャサリン〉 |
右はキャサリンのアイライン(目の周り)とリップと足裏のパットの写真、左は同じくムーニーのものです。
キャサリンはアイラインも、リップも、黒ではなく茶っぽいでしゅね。パットもピンクの部分がありまちゅ。
それに比べムーニーはアイラインもリップもパットも本当に真っ黒でしゅ!!シャンプーのあとのパットなんて黒いビロードみたいに真っ黒でしゅ。ムーニーの黒さは子供の時からのもので、ず〜っと変ってましぇん。
この法則をキャサリンの息子・私で実際にご覧にいれましゅ。アイライン、茶色っぽいでしゅ。リップ、(びろ〜んとして見せる)ピンクでしゅ。パット、(足をあげてみせる)薄いでしゅ。ちなみに♂の場合この法則には“たま・たま”の色も含まれましゅ。(と言って、お腹おっぴろげピンクのたまたまを見せる)
私の父ブーボはムーニーの同胎犬でしゅが、私はキャサリンの血が濃いため若干4歳目前でこんな赤っ鼻になってしまいました。(ブーボは7歳位からお鼻は茶色っぽく色が抜けてきましたが、年齢のわりにはかなり“黒い”部類にはいっています)
もう一つ、今度は私とは異母兄弟のジュニアの場合をスライドでご覧にいれましょう。右は生後一週間のお腹の写真でしゅ。そして左は現在3歳のお鼻の写真でしゅ。悔しいことに真っ黒でしゅ〜。なんとムーニーもパピーの頃お腹が黒かったのです!そうなのでしゅ!!パピー(赤ちゃん)の時にお腹の地肌が黒っぽいワンコはずっとお鼻が黒くいられるのでしゅ!
以上の法則はアイアンバロン一族だけではなく、私どもの研究所を訪れた多数のゴールデン・イエローラブを観察した結果であります。これはどうやら遺伝性が強いようでしゅ。
ということは今2歳未満のあなたはパット、リップ、アイラインの色で1、2年後のお鼻の色が予測できると言うことでちゅ。
アイアンバロンの4頭も、私もいつも自分のお家かお店(=室内)に居て、お散歩の時にしかお外にはでましぇん。同じ生活をしていて♀はピンク、♂は黒いのでしゅから“出産”という大偉業を差し引いてもウィンターノーズ説は説得力に欠けるよに思いましゅ。
ただ、北海道の仲間の報告によると、“ウィンターノーズ説”は説得力がある!と言っていまちたので、これからも研究を続けたいと考えていましゅ。皆さんもお家に帰ったら家族で調べてみてくだしゃい。
まっ、お鼻の黒さと可愛さ・優秀さは比例しましぇんので、どちらでもいいわけでしゅ。とはいうものの一日も早く、お鼻がいつまでも黒々してる新薬の開発が望まれましゅ。その時は私も貯めてあるお年玉で買うつもりでしゅ。間違っても油性のマジックでヌリヌリしよう!なんてコトはしないでくだちゃい!
それから黒ラブのように全身が黒いワンコはいくつになってもお鼻が黒い確率が高いようでしゅが、当研究所では10歳以上の黒ラブの情報が少ない為、正確なところはつかめましぇんでちた。ご存知の方は情報をお寄せくだちゃい。
あとミックスのワンコは高齢になってもお鼻が黒いワンコが多いように思われまちゅ。うらやまちい話でしゅ。
エー続きまちて、足の形のグーとパーの違いがもたらすお手入れ方法についてお話ちましゅ。 |