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すごいでしゅね〜。
オイラが日々成長して立派なワンコになっているように、医学も進歩してるわけでしゅね。 |
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あんたと一緒にされたら医学も気の毒ね。 |
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???で、キャっちゃんママの検査の結果はどうだったんですか? |
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おかげさまで、元気だし、骨なんかそれはそれはキレイなもんだったわワ。でもね・・・。 |
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え〜!!やっぱりキャッちゃんママは病気なんでしゅか〜!?
大変でしゅ!オイラ介護保険とか入ってましぇんよ!
キャッちゃんママはなんか保険に入ってましゅか?!
オイラ入院代払えましぇんよ。他の兄弟にも連絡しなければなりまちぇん! |
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だから、そこでブーブーじゃなくてスヤスヤ寝てるんだから心配しなくてもいいって言ってるでしょう!
あのね、笑っちゃうというかあのコらしいというか・・・キャサリン実は“膀胱結石”だったのよ。レントゲンでそれが判ったのよ。 |
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暴行欠席?先生、ちゃんとした日本語じゃぁありませんよ、これは!
オイラだってそれくらいの事はわかります! |
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判ってないのはあんた・・・・・。
あのね、私たちの体には“膀胱”っていうオシッコが溜るところがあるの。
キャサリンはそこになんと約50個!も小さなコンペイ糖みたいな石がたまってたのよ。 |
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かわいそうに、キャッちゃんママ・・・・。
ダイエットがきつすぎて、石まで食べちゃったんでしゅか・・・。
こんな事ならオイラが神戸牛の一キロも持ってきてあげたのに・・・グスン・・・あお〜ん!あお〜ん! |
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もし、もし?たぶんあんたの頭じゃそんなふうにしか理解できないと思ってたけど・・・・あるイミ解りやすいコね。
オシッコの中にはいろんな“塩類”って言われるものがたくさん溶け込んでるんだけど、これがすぐ結晶になっちゃう不安定な状態で存在しているのね。
だから何かの原因でオシッコのpHバランスなんかが狂うと結石ができやすい状態にになるらしいの。
原因としては食事に関係するもの、内分泌や代謝の異常、細菌が関係してるものなんかが挙げられるんだけど、メカニズムや原因はまだハッキリ解ってないこともあるらしいの。
ただウチは4頭とも同じごはんを食べて同じ生活をしてキャサリンだけがなっわけだから体質もあるんじゃないかしら? |
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う〜ん解ったようなわからんよーな・・・。
でもキャッちゃんママはお腹とか痛かったでしょうね。
どーしてババは気がついてあげなかったんでしょう!ひどすぎましゅ!
オイラがババを成敗しましょうか?キャッちゃんママの敵はオイラの敵でしゅ! |
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ウチのママの事勝手に成敗しないでもらえるかしら。
ママは私たちの健康管理には充分気配りをしてくれてるわ!
まぁ、ウチは4頭まとめての“下町育ち”だけど、お店のスタッフ(ゴールデン/バディ♂とジュニア♂の保護者:ジュニアはエリザベス先生の息子)が、“山の手方式”の上品かつ繊細な子育て方針で自分の子と同じ様に私たちの体をさわりまくって、ママだったら見逃すよーな一粒の湿疹も、ちょっとお腹が熱いとかも発見するのよ。
あっ、キャサリンのことまたさわってるわ!
でもさわってもらうのは気持ちいいから後で私もやってもらおーっと。 |
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じゃぁその次はオイラも・・・。それならなんできゃっちゃんママは? |
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そこがキャサリンらしいとこなのよ。
私の調べたところによると、“膀胱結石”になると血尿や頻尿、オシッコがでなくなるなんて事がおきるらしのね。
もちろんキャサリンくらい結石の量が多ければ当然そういう症状が出るはずなんだけど、あのコはなんていうか鈍感というか豪傑というかみじんもそんな様子を見せなかったのよ! |
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信じられません!そんなことってあるんでしゅか? |
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先生もビックリしてたわ。
ママなんかあぜんとしつつも、一生懸命「私は犬の健康管理はきちんとしていて、自分の犬の事はよーく見てますが、本当にそんな様子はなかったんです!」って訴えてたわ。
でもその後で「これがムーニーやブーボやベッちゃん(エリザベス先生の事)じゃなくてキャサリンだっていうところがミョーに納得するワ」って私に囁いてたわ。
あんたの母犬のキャサリンってヘンの子なのよ・・。そこがまた可愛いんだけど。 |
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オイラもビックリでしゅ!
前々からキャッちゃんママはただ者ではない!と思ってはいましたけど・・・。 |
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♂のあんたなら間違いなくピーピー泣いてるわね。(♂は尿道が細く長いので小さい石でもとっても痛いらしい)さて、ここまで話して私が何を言いたいか判る? |
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う〜ん・・・キャッちゃんママは怪物!って事でちゅか? |
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まぁ確かに私もそう思うけど、そうじゃなくて“うちの子にかぎって!”って思い込みがどの家庭にもあるんじゃないか?ってことなのよ。
どの家庭のワンコもみんな可愛がられていて、ウチのママみたいに「ウチの子の健康管理はきっちりしてます!」って自信があるじゃない。
けど、症状が出なかったり、触診だけでは見えてこないこともあるのヨ。 |
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ふむふむ。 |
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だってそうでしょ?
さっきも話が出たけど、ウチのママやあんたのトコの保護者なんか「こんな事でいちいち獣医さんに行ってたら、先生も迷惑よね〜」ってタイプでしょう。
それだって、こんなことがあるのよ。
キャサリンみたいに病気なのにケロッとしていて、バクバク食べてブーブー寝てて、元気一杯に遊んでたら、誰だって気がつかないわよ。 |
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ごもっとも! |
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だからね、一年に一回位は“健康診断”受けたほうがいいんじゃないか?って事にウチはなったのよ。
特に5歳過ぎたら是非やる事をオススメしたいワ。
早期発見ってとても重要なことなのよ。
もちろん中にはアレルギーや関節疾患等、完全に治すことができないこともあるけれど、それはそれで仕方のないことでしょう。だからしっかりと受け止めて、その後いかにケアしてあげるかが大切になってくるわけ。
早くわかれば、そのコに合った食事・運動量・ペース・遊び・室内の改装なんかが考えてあげられるじゃない? |
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そうでしゅね。病気というヤツはどこに隠れているかわかんないでしゅもんね。
でもって病気になったからって可愛い我が子にはかわりありましぇんものね。 |
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そういうことね。ところで、ついでだからあんたも健康診断受けてきたら?
キャサリンの子供の中であんたが一番母親似だものねぇ〜。性格も体質も。
もしかしたら石の2個や3個あるかもよ〜。 |
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(ドキッ)あっ、先生オイラ今日はもう帰らなければなりませんから又にします。 |
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帰り道じゃないの!病院。私が電話してあげるわよ! |
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あっ、先生!いいでしゅよ。オイラ・・怖いでしゅ〜!!
あそこ行くと、針で刺されて変な液体入れられたり(注:予防接種の事。誤解があるといけないので念のため)血を抜かれたり(注:フィラリア検査の事。誤解があるといけないので念のため)耳に変なもの突っ込んだり(注:体温測定の事。誤解があるといけないので念のため)ひどいことされましゅから〜!! |
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(プルプル〜。プルプル〜。)
「あっ、先生ですか?私エリザベスでーす。いつもお世話になってますぅ、あのぉ〜私の妹の子供の蘭丸っていますよね。あの子の健康診断をしていただきたいんですけど、今から行かせていいですかぁ?ハイ!わかりました!じゃぁよろしくおねがいしますぅ〜。」
蘭丸!予約取れたわよ! |
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あー先生、電話の話し方とオイラへの話し方とぜんぜん違う〜・・・・。 |
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あらそう?私はT・P・Oをわきまえてるだけよ。
さぁ、つべこべ言わずにさっさと行ってらっしゃい! |
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わかりまちた・・・気が重いでしゅ。
ピンクのお洋服を着た看護婦さんはとても優しくてオイラ大好きでしゅけど、水色の服着た男の人たちは嫌いでしゅ!
オイラに嫌なことちましゅ〜。やっぱりやでしゅ〜。あーママ、引きずらないで〜。 |
・・・来たときとは逆に、保護者に引きずられてリポーター・蘭丸 退場...... |
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ホッ。今回はいつもより早く済んだわ。
あっ、そー言えばあの子“神戸牛”がどーとか言ってたわね。
蘭丸〜、私はナイスバディでダイエットの必要ないから、1キロと言わず10キロ位持ってきなさーい!! |