世田谷ワンコ救急隊?の巻 |
いつものようにアイアンバロンある日の昼下がり・・・。エリザベス先生とキャサリンは、ボ〜ッと外を眺めてなんだかつまらなそう。どうしたの? |
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ふぅ〜。な〜んかヒマね。 |
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そうでしゅね・・。ママもスタッフ人間も忙しそうで、全然私達の事かまってくれまちぇんものね。 |
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12月だから仕方はないわね。この時期にヒマなようじゃ困るし・・。
そういえば、あのおバカは近頃どうしてるのかしら?姿を見せないけど? |
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わたちの愛息子、蘭丸のことでしゅね?なんだか、ママがカゼひいていて、お外に出れないみたいでしゅよ。 |
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甘いわ!そろそろ、今世紀最後の「おしえて・エリザベス」の編集に取りかからなきゃならないっていうのに!
キャサリン、TEL入れてちょうだい!今日は土曜日だからパパがいるはずよ。パパに連れてきてもらうように言いなさい! |
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は〜い。え〜と・・・わ・た・ち・の・ら・ん・ら・ん・・・っと。
プルプルプル〜、プルプルプル〜。 |
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はい。もしもし?あっ!キャッちゃんママ〜。
えっ?!すぐ来いって・・・エリザベス先生が?
わかりまちた・・・パパにお願いしてみまちゅ。 |
で、30分後・・・・ |
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おっ、おっお待たせちまちた。 |
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蘭パパ、お久しぶりですぅ〜! |
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キャッちゃんこの人、体形が似てるから大好きでしゅ。
そのせいで、キャッちゃんの事、太ってるって思ってないから、おいしいものたくさんくれるし〜。あの、海辺で食べた焼き鳥の味は今でも忘れないわぁ。 |
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さぁ、出発するわよ!キャサリンも早く車に乗って! |
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??? |
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これから獣医さんの所に行くのよ! |
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なにしにでしゅか?オイラ、別にどこも悪くないでしゅよ? |
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今日はね、ワンコの救急処置についてお勉強に行くの。
これから年末年始は病院も休みの事があるし、覚えておいて、損はないわ! |
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なるほど!さすが先生でしゅね。
20世紀の最後を飾るのにふさわしいテーマでしゅ! |
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私としても、一度しっかりお勉強しておきたいと思っていたテーマなの。じゃ蘭パパ、獣医さんまでお願いしま〜す。 |
蘭パパ、疑問を覚えつつも仕方がないので車を出す・・・・ |
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パパ、すみまちぇんねぇ。でもエリザベス先生の傲慢さは今に始まったことじゃないでちゅし、今日はまだ良いほうでしゅから、ガマンちてくだしゃい。 |
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誰が傲慢ですって?
クンクン・・?この臭いは病院だわ!注射とかされるわよ!大変だわ! |
なぜか突然騒ぎだすエリザベス先生・・・? |
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お姉ちゃん、落ち着いてくだしゃいよ。自分で、お勉強に行くって言いだしたんじゃありまちぇんか。 |
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ハッ?!私としたことが・・・つい取り乱してしまったわ。 |
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みんなで病院来るの、これだからイヤなんでちゅよね。
前に3人で予防接種に来たときも、病院中駆けずり回るわ、診察台から飛び降りるわで、最後は床に這いつくばって注射されたじゃないでしゅか。 |
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あの時はアンタがいたからよ!
ママと一緒の時はとってもイイコにしているわ。
あっ、先生お久しぶりですぅ〜。今日はお世話になります。 |
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また、ネコかぶってるぅ〜。 |
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じゃぁ蘭丸、診察台に乗りなさい。 |
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なんかイヤ〜な予感がちまちゅ。 |
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先生、始めましょう!
この子をモデルにしますから、スキにしてくださって結構ですのよ。え〜と人工呼吸からやりましょうか? |
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あ〜っっ!や、やめてくだしゃいぃ〜〜!! |
舞台は再びアイバロ |
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さ〜てと、意識がないときは、明るいところで喉を上に向けて、大きく口を開き、舌をカーゼなんかの布で引っ張って気道の確保をして、喉の奥を見てみるの。上あごと下あご、それぞれを包帯なんかで引っ張ってもいいわ。それで中に異物が見つかって、取れそうなら、手で取ってもらうの。 |
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取れなそうならどうすればいいんでしゅか? |
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これは今回のお話し全てに言える事だからしっかり、聞いておいてね。どんな場合でも素人判断の無理は絶対に禁物!即獣医さんへ!これが鉄則よ。 |
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はい!オイラも実験台にされて、しみじみ思いまちたけど、これは相当訓練を積まないと、簡単にできる事ではありまちぇんね。 |
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その通り!人間の救急処置だって、ちゃんと講習会にでないといけないでしょう?それと同じね。 |
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ふむふむ。 |
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そして人工呼吸なんだけど、さっきと同じ態勢で鼻に直接息を吹き入れてもらうの。自発呼吸が出来るようになるまで何回か続けてね。 |
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出来ればキレイな女の人が望ましいでしゅね。なんたってお鼻にチュッチュッされるんでしゅからね! |
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や、やめてくだちゃい!
オイラ、どうせなら女の人の方がいいでしゅ〜〜! |
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わかったわよ。アンタが生きるか死ぬかの境目の時に周りに男の人しかいなかったら、人工呼吸しないようにするわ。 |
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ごめんなちゃい。オイラがおバカでちた・・・。 |
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次は心臓マッサージの方法ね。これははっきり言って今回のお話しの中でも、サイコーに難しいわね。チャンスがあれば、ちゃんと先生に教えて頂いた方がいいわ。それでもなかなか出来ない程の技術よ。 |
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出来ればやられたくもないでしゅね。ホントの事言って・・・。プンプンでちたよ。 |
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ホ〜ッホッホ!私がモデルじゃなくて良かったわ。 |
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ぎょえ〜!!オイラの 心臓は無事でしゅよ〜! |
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不謹慎でしゅよ、先生!! |
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まずは体勢ね。右の写真の様に仰向けになるの。その時に下に毛布みたいな物を敷くといいそうよ。 |
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いわゆる「オマタおっぴろげ」スタイルでしゅ! |
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どっちが不謹慎なのよ・・。
で、押す場所なんだけど、人間で言ったら“みぞおち”にあたる部分ね。
ちょうど、一番下のろっ骨の辺りに手のひらを当てて、ろっ骨が折れるか?ってくらいの力で圧迫するの。
お鼻への人工呼吸2回/胸の圧迫15回を1セットにして、呼吸が戻るまで行ってね。 |
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ここで、簡単に心肺蘇生の流れについてまとめておきまちょう。 |
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そうね!気が利くじゃないの。 |
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なんたってオイラも、もうすぐ5歳でちゅからね!
立派な大人のゴールデンでしゅ! |
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普通はね・・。いいから、とっととやりなさい。 |
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は〜い。え〜、意識がないときは
(1)気道の確保
(2)異物の除去
(3)マウスto ノーズ(口から鼻への)人工呼吸
(4)胸郭が動いているか?のチェック
(5)動いてなければ最初に戻る
(6)脈が感じられたらもう一度マウスto ノーズ
(7)感じられなければ心臓マッサージ
こんなカンジでちょうか? |
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そうね、あんたにしては良く出来たわ。
それじゃ今度は骨折の時の応急処置についてお話しするわね。 |
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まぁ、コレの方がまだましでちたね・・・。モデルとちては・・。 |
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骨折の場合、まずは患部をしっかりと固定することが重要ね。
副木なんかを使って固定することは良く知られてるけど、今回は段ボールでやってみたわ。 |
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段ボールとかの方がどこにでもありそうでしゅもんね。 |
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そういうことね。あっ!そうだわ!一つ忘れてた事あったわ。 |
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あ〜、“保定”でしゅね。普通の時にはやって欲しくないでちゅね。 |
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ワンコがケガをした時は、興奮状態というかパニックというか・・とにかく普段は絶対にそんなことをしない子でも“ガップリ”ってやっちゃう子や暴れまくる子がいるのね。これは仕方がないことなの。普段の状態ではないんだもの・・。だからそれを避けて、治療をやりやすくするために“保定”って言ってお口を縛るのよ。 |
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ハッキリ言っておきまちゅがオイラは縛られる趣味はありまちぇんよ!
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え〜 とで しゅね、まずお口の上から紐のようなモノをかけて、アゴの下で一回交差させましゅ。
写真は横から見たとこでしゅ。
で、そのままお耳の後ろにもってきて、縛りましゅ。
包帯がベストでしゅが、伸びるヤツは使いづらいので普通のタイプのモノがいいでしゅよ。 |
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ほ〜っほっほ! イイ姿ね!今度か らアンタが無駄話始めたら“保定”しようかしらね? |
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先生こそ、さっさとお話しを進めたらどうでしゅか!
ぷんぷんでしゅよ。 |
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おナマ事ぬかしたわね!わかったわよ。まずは右の写真を見てちょうだい。アンタには今回、右前脚を骨折してもらったんだけど・・ |
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してまちぇんよ! |
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うるさいわねェ、そういう話しだってことでしょう?
続けるわよ。
脚全体を包み込むように、腋の下から段ボールをあてがうの。 |
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全体をやらなければ固定した事になりまちぇんものね。 |
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ホントだったら立っ てる場合じゃないと おもうんでしゅけどねぇ |
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その通りね。で、そうね2ヶ所くらいをタオルなんかの布でしっかりしばるの。 |
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上の真ん中の写真のようにで しゅ! |
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出来ればこの上から、しっかりと包帯状のモノで(コーバンなど)巻き上げるとさらに効果があるわ。 |
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この後で、病院に運ぶ事になると思うんでしゅけど、どういうふうにすればいいんでしゅか?これで、歩くのは辛いでしゅよ。 |
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小型のワンちゃんやねこちゃんなら、飼い主さんが抱いて運ぶ事ができるけど、私達サイズになるとそうはいかないわね。
担架があればいいけど、そんなの一般家庭にあるわけないから、毛布や厚手のタオルケットなんかを代用するの。 |
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なるほど!それにワンコを乗っけて、運ぶんでしゅね! |
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そういうこと。毛布だったら1/2か1/4に折って、その上にケガをしている側を上にして乗っけて、両端をもてば、担架になるわ。
でも、私達って結構重いから、あんまり薄手のモノは適さないわね。途中で切れちゃったら、余計に大変な事になるから・・・。 |
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う〜ん、これはキャッちゃんママ用に、厚手の丈夫な布地を用意ちておいた方がよさそうでしゅねぇ・・・。 |
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失礼でしゅねっ!らんらん!
キャッちゃんはそんなにおデブじゃないでしゅよ。らんらんよりほんの5〜6キロ多いだけでしゅよ。それもらんらん達を産んでからでしゅよ。プン。 |
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そう言えば、5〜6キロって誤差の範疇でちたね。 |
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いやだいやだ・・・おバカな親子の会話って・・。長く聞いてると感染しそうだわ。
さてと、骨折以外にもケガっていうのは他にもたくさんあるわよね。 |
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あんよのパットを切っちゃたり、遊び過ぎて捻挫しちゃったりっていうのはよくあることでしゅね。 |
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そうね。まず出血なんだけど、人間でも傷口より上を縛るッていうのがセオリーよね? |
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心臓に近いトコ、とか言いましゅね。 |
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もちろんそれで正解だけど、ドピュ〜なんて勢いで出血してる以外はぬれた清潔な布で、傷口をギュッと圧迫したほうが簡単で的確なの。 |
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それで、収まればその方がいいでしゅね。 |
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それでも止まらない場合は、その上からギュッとしばって、病院に行くといいわ。 |
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そういえばこの夏、オイラは旅行先で遊び過ぎて、夜あんよが痛くなって、触られただけでヒ〜ィ!ってなっちゃいました。 |
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これもよくあることね。で、その時はどうしたの? |
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うっかり者のママが、オーガニックコンフリーオイル(ハーブのマッサージオイル)を持っていくのを忘れちゃったんでしゅよ・・・。
他の救急用品は全部あったんでしゅけどね。で、仕方がないのでママが使っていた人間用の消炎鎮痛ジェルをヌリヌリしてもらいまちた!そしたら、翌日には治りまちたよ。 |
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機転が効いてるわ!人用だって選べばワンコに使えるモノもあるしね。
ただ、脚を触ってワンコが痛がっても、引きずるような歩き方をしてない場合には“ダニ”に刺されてたりすることもあるのよ。 |
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あつ、思いだちまちた!その時もウチのママはいつものようにパニックになって獣医さんにTELをしたんでしゅが、先生に「脚のパットの間とかにダニはいない?」って聞かれてまちた! |
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そこのところを確認して、ダニじゃないことが判明したら、あとはとにかくおとなしくさせてることね。冷やしたりマッサージオイルなんかを使ってかるくマッサージをしてあげるのはいいことだけど、これも素人判断でやっちゃうと、かえって悪くなっちゃうこともあるから気をつけてね! |
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アイバロではハーブのマッサージオイルや湿布も販売ちていまちゅ! |
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まっ?!宣伝なんかするようになっちゃって・・・。
ダニの話が出てきたついでに、虫刺されについてちょっと話しておこうかしら? |
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山歩きなんかに行くと、必ずってほどやられまちゅね。虫のヤツには・・・。 |
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そ〜なのよ・・山歩きにはつきものって言ってもいいくらいだわね。前にも話したとは思うけど、ハイキングに行く前には、きっちりノミ・ダニ対策をやっていくのが当然!
でも、普通の散歩と違って ついちゃうのが現実。特にダニは増えはしないものの、針が刺さって中々抜けないのよねぇ。 |
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オイラは一応、獣医さんでいただく、月1回タイプのノミ・ダニ除去のお薬とハーバルオイルを1年中併用ちてるんでしゅけど、それでもつくときはついちゃいましゅね。
薬は、つくけど増えない・生息しないというものでしゅからね。 |
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獣医さんからいただくお薬をつけている場合、例えダニがついても1日ほっておけば、翌日には薬の効果で、死んで落ちるっていう風にメーカー側では説明しているの。
確かに無理やり取ろうとすると、針が残っちゃうのよ。だから、取りあえず様子を見てみる必要があるわ。
お線香でダニのお尻を焼くとか、体に塗る虫よけの薬を吹きかける方法もあるの。その時も時間をみて、完全に死んでるのを確かめてから取るようにね。
針が残ると、厄介だから・・。 |
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ハチさんに刺されたらどうしましょう?去年、オイラのおウチの周りで、スズメバチが大発生して、凄い恐い思いをちまちたよ。 |
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恐いわよねぇ・・最近は都心部でも被害がでてるし、人間だって時にはショック状態から死に至ることだってあるって聞くわ。
刺されてしまったらまず、患部を絞って、絞って、絞りまくって、水でジャンジャン洗い流すのが有効らしいわ。それから即、病院ね。
昔はよく、オシッコをかけるなんてことも言われたけど、これは効果がないみたい。もちろん、アンモニア自体には効果があるわよ。 |
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ハチさんの被害は季節にもよりましゅから、そういう時期のハイキングには十分な注意が必要でしゅね。
あと、除草剤や農薬にも十分注意しなければなりまちぇんね。 |
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そうね。不案内な場所だったら、土地の方や役所の方によくお話しを伺ってからコースを決めるのもいい手だと思うわ。 |
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事前調査は重要でしゅね! |
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何を偉そうに・・・・。屋外といえば、この季節は忘れがちだけど、日射病・熱射病っていう恐いヤツがあるわ。 |
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特に熱射病の方は冬場でも車中では起こらないとは言いきれまちぇんものね。 |
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日当たりの良いところに車を長時間停車してたら、条件は夏と同じになるわ。そんな中にお留守番させられたら、たまったもんじゃないわね。 |
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実際にはどんな症状がでるんでちゅか? |
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まず、体があつくなるわね。グッタリして、ヨダレをダラダラたくさん流して、呼吸も激しくなるらしいわ。
まっその点、あんたなんか普段からヨダレをダ〜ッと流しっぱなしだから、見分けがつかないかもしれないわね。ケッケッケ。 |
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失礼でちゅよ!オイラは流しっぱなしじゃないでちゅよ!
オイラのおヨダは粘着性が高いので、流れましぇん。ココのところ、を見てくだしゃい。このちょっと垂れたお口の端に溜まるんでしゅ! |
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(無視)処置法なんだけど、とにかく冷やすことが一番!
お水をかけたり、濡れたタオルで冷やしたり、可能なら湯船にお水を張って、その中に入れてあげてもいいわ。
ショック症状を起こして、呼吸が止まってたり、心臓が止まってたりしたら、最初にお話しした心肺蘇生法をやってみるの。もちろん、症状が出た段階ですぐ獣医さんにTELして指示を仰いでね。 |
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オイラ達はかなり地面に近いところで生活ちていまちゅから、パパやママが「ずいぶん涼しくなったなぁ」なんて思っても、照り返しやアスファルトの熱さはハンパじゃないことがありまちゅから、その辺のところも気をつけていただきたいもんでしゅよね。 |
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真夏を過ぎても暑い時にお散歩に出るときは、必ず地面に手をつけたり、私達と同じ高さまで腰を下げたりして気温を確かめる事を忘れない様にね! |
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お散歩中、サラサラのおヨダが流れ出る様になったら、「かなり熱いんだなっ」って気がついてほしいでちゅね。黄色信号でしゅ! |
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そう言えば、アンタのママのカゼの具合はどうなの?ずいぶん長いじゃない? |
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本当にそうなんでしゅよ・・・。
最初はパパだったんでしゅけどママにうつって、咳は止まらないし、鼻水も出てるし、お腹もこわしてトイレに籠城ちてまちたからねぇ。
でもお陰様でだいぶ良くなって、来週中には社会復帰すると言ってまちゅ! |
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トイレに籠城って・・・。そう言えば私達もお腹をこわすってことはよくあるわね。 |
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普段よりホンのちょっとウ○コが軟らかいなんてのは、ハーブのフィトセラピーやビオ○ェルミンなんかを飲めばスグ治っちゃいましゅ!(細菌性の下痢は除く) |
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ただし、水溶性の便がでるくらいのレベルになっちゃったらちょっと心配ね。そういうときは、まず絶食ね。 |
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絶食??なんでしゅかそれは?
あっ!わかりまちた!絶対的においちい食事の略でしゅね。
なるほど!病気の時は栄養をつけるのが一番でしゅからねぇ。 |
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アンタって子は20世紀も終わろうってのに、最後の最後までおバカね・・・。
絶食っていうのはねぇ、ご飯を食べないってこと! |
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な、なんと・・。それは虐待でしゅね? |
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あんまりおバカ言ってるとホントに“保定”するわよ。
取りあえずその日は絶食したほうがいいわ。ただし、水分は十分に摂ること!もし飲めればポカ○スエットみたいなものでもいいわ。脱水症状を起こしちゃうからね。大人ワンコならまだしも、ベビーちゃんだったら命取りにもなりかねないわ。 |
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思いだちまちた!その後は少しずつ胃に優しいものを食べればいいんでしゅよね? |
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そうね。ワンコは人間よりも比較的簡単に血便を出したりもするけど、スグ収まらない様なら、やっぱり獣医さんに行ったほうがいいわ。
単純な下痢ではなくて、他の病気からのことも考えられるし。それからお散歩も控えめにね。どうしてもお散歩に行くと頑張っちゃってウ○コもしたくなっちゃうでしょう?余計に悪くなっちゃうからね。 |
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これから年末年始は食卓においちいものが並びましゅからね。
ついついオイラ達も「今日だけは特別よ」なんて言っていただいて、ご相伴にあずかっちゃうケースが増えてちまいまちゅもんね。下痢は起こりがちかもちれましぇんねぇ。 |
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アンタだって今年のお正月に、季節外れの枝豆食べすぎて、元旦からひどい目にあってたじゃないの? |
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そうでちた・・・・。 |
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気をつけなさいよね。あんたは調子に乗りやすいタイプなんだから。 |
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先生、救急処置と言えばいま一度あのお話しをしておいた方がいいんではないでちょうか? |
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あれ?!あ〜、アレね。そうね、ついでだからお話ししておこうかしらね。 |
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異物誤飲の時の対処法でしゅ!先生に教えていただいたお陰で、オイラの弟分のタローは命拾いをちまちた! |
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じゃぁ今回はアンタがお話ししなさい。2度目なんだからそれくらいできるでしょう? |
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あっ、当たり前じゃないでしゅか!ちょっと待ってくだしゃいね・・・・え〜と・・・でしゅね |
といって、何やらファイルをめくっている蘭丸・・・ |
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なにやってんのよ? |
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あのでしゅね、間違いがあったらいけないと思いまちて、vol.16の「エリザベス先生の知恵袋」を探ちてまちた。 |
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早い話が、忘れちゃったんでしょ? |
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違いましゅよ!じゃぁ始めましゅ。
異物誤飲とは、つまり間違えて変なモノ・・おもちゃの中綿とか金属、プラスチック、人間の薬、お菓子の中に入ってる乾燥剤なんかを飲み込んじゃう事でしゅ。
そう言った場合は慌てず騒がず、市販されているオキシドールを2〜3倍位に薄めて、大サジ1杯(ゴールデンサイズのワンコならこれくらいから)を一気にワンコのお口に流し込んでゴックンさせましゅ。
5分経っても吐かなければ、もう一度やってみてくだしゃい。これで大抵の場合、誤飲したモノを吐きだしましゅ! |
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良く出来ました・・・。プリント読んでれば誰でもできるわよね。
まぁ、胃は少し荒れるけれど命には替えられないし、腸に詰ったりすれば、開腹手術になりかねないから、取りあえずこの方法を取ってみるのがベストね。
ただし、“とがったもの”を飲み込んじゃった場合は、吐きだすときに食道を傷つける恐れがあるし、毒物を飲み込んだ時はこの方法は使わずに即、獣医さんに行ってね。
あと、洗剤を飲んじゃった時は牛乳を500ml位(ゴールデンサイズの場合)飲ませてみて。下痢をするけど、応急処置にはなるわ。 |
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う〜ん、今回もとても勉強になりまちたね! |
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そうね。だけど、知っててもその場になると中々出来ない・・っていうのが本当のところだと思うの。
でも、多少でも知ってるのと知らないのとでは全然違うわ!さっき、獣医さんもおっしゃっていたけど、1頭として同じ症状のワンコはいないから、その場その場で、対処法は変ってくるの。
だから「こうすれば完ぺき!」って言うのはないのよ。そこのところはよく、肝に命じておいてね。 |
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ところ先生、恒例の「蘭丸坊ちゃんお誕生日会&アイバロ忘年会」の日程なんでしゅが、例年通り12/23のオイラのお誕生日でいいでしゅよね?
開始時間は午後8時位からでいかかでちょうか? |
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な〜にスットボケタ事いってるのよ!
毎年忙しいから、今年からアンタの誕生日会はやらないって事になったじゃないのよ。 |
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き、聞いてまちぇんよ!? |
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それではみなさん、良いお年をお迎え下さいね!
1月は「おしえてエリザベス」お正月休みをいただくんで2月におめにかかりましょう! |
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先生、やりましゅよ!オイラは絶対にお誕生日会やりましゅからね!先生?聞いてるんでしゅか??せんせ〜い!! |
〈取材・協力〉駒沢 ながいき動物病院(旧:永井動物病院) |